給与計算

漫画:給与計算

カチカチカチカチ

随分、熱心にパソコンと格闘してますね。ポチ太くん。

あ、ハカセ。ちょうど良かった~。ちょっと教えてほしいんです。

おや。どうしましたか?

はい。
今日からパソコンソフトで給料計算をしようと思いまして。
で、今やってるんですが、B君の残業代の金額だけが入らなくて・・。
A君は入力できたんですが、なぜか、B君だけが入力できないんです。

どれどれ・・・ふむ、なるほど、これは設定が間違ってますね。
A君は日給月給ですが、B君は月給の設定になってますよ。
これが原因ですね。

肉球?月球?

あ、いや・・・まあ、簡単に言えば、設定がうまく出来てなかったから、おかしなことになってただけですよ。
これを・・・こうすればっと。

あ、うまく、入力できました。流石ハカセ!

いえいえ、この程度のことなら、いつでも。
おや、この「おやつ手当」というのは・・・ポチ太くんだけに付けられてるみたいですが・・・

ドキィ!

【給与計算】のお話のまとめ

従業員等を雇った場合、給与計算が行われます。
市販のソフトで計算は可能ですが、税や社会保険、勤怠、法改正等の設定が相互に絡んでくるため、設定には注意が必要です。
誤りやすい一例として、以下のようなものがあります。


まず、上記Aから見ていきましょう。

一般的に、給与等を支払う際は、所得税の源泉徴収をすることになります。
ここで、その金額を求めるときに、「甲・乙欄」等の設定がなされます。

同じ給与支給額であっても、甲欄か乙欄か、によって税額が大きくことなる場合があります。
その従業員等が、甲欄か、乙欄かを判別した上、適切な区分を設定します。
設定誤りによる、所得税の過徴収/徴収不足が発生しないよう、注意しましょう。

次に、上記Bを見ていきましょう。

社会保険料には、いくつかの種類があります。(詳しくは、こちら。)

この中で、法改正等が比較的多いのが、健康保険や厚生年金保険です。

社会保険料は、都道府県毎に料率が異なります。
また、その料率も随時、改定されます。
さらに、年齢によっても、徴収すべき金額(例えば、介護保険の徴収開始)の変更が必要となります。
設定変更には、随時注意しましょう。

では、最後に、上記Cを見ていきましょう。

事業所によって、給与の締日/支払日は、まちまちです。
ここで、注意したいのが、社会保険料の徴収タイミングの問題です。
社会保険料の徴収時期は一般に、以下のようなものがあります。

  • (D) 当月分当月徴収
  • (E) 当月分翌月徴収

従業員として、会社に雇用された場合、退職が決まって最後の給料日に、通常の2倍の社会保険料を徴収されたことがありませんか?
それは、もしかすると、上記締日の関係に由来するものかもしれません。
仮に、締日・社会保険料徴収時期を誤解して、社員ごとに異なる処理をしていた場合、社会保険料の過徴収/徴収不足が発生する可能性があります。

社会保険料は、決して小さいものではありませんので、徴収ミスのないよう、注意しましょう。

 

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