売上って?
るんるんる~ん♪
ポチ太くん。便秘が治ったんですか?
ズコッ!
ハカセったら、冗談がうまいですね~(ルンルン
さすがハカセ!
ズコッって・・・。まあそれは良しとして、何か嬉しいことでもあったんですか?
はい。
実は、クレジットカードで売上を決済できるようになりまして、売上が増えたんですよ!
意外に、現金よりクレジットを好まれるお客さんが多いんです。
あ~でも、・・・一つだけ悩みがありまして。。
あら、何でしょうか?
実は、クレジット会社から入金されるまでの時間が結構長いんです。
長いところだと、3ヶ月先の入金になっていて・・・おやつ代の支払いが・・・もとい、資金繰りが苦しいときもあるんですよね。
現金支払いのお客さんだとそんなことはないのですが、仕方ないですね。
なるほど。
でも、ポチ太くん。クレジットカードの売上入金が遅くても、ちゃんと、今期の売上として申告してくださいね。
えー!お金の入金が無くても、今期の売上として上げなければならないのですか・・。
はい。こればっかりはね。。
わかりました。忘れないように、ちゃんと覚えておきます!
頑張ってね!
【売上】のお話のまとめ
商品を売上げたとき、帳簿上の売上処理と、実際の入金のタイミングとが異なる場合があります。
現金取引が多い事業(例えば、駄菓子屋さん)の場合、売上=入金、となることが多いかもしれません。
現金取引が少ない事業(例えば、建設業)の場合、実際の入金が遅れることが多いかもしれません。
それでは、以下の場合はどうなるでしょうか。
- ① 商品を販売した場合
原則的に、その商品の引渡しのあった日、に売上を計上します。
そのため、引渡日に入金がまだでも、売上を計上する必要があります。
最近は、インターネットによる通信販売やクレジットカードによる決済も多いため、漏れがないように注意する必要があります。
- ② 工事を請負った場合
原則的に、目的物の全部を完成して相手方に引渡した日、に売上を計上します。
例えば、契約時に頭金を受け取った場合は、どうなるでしょうか。
この場合は、まだ完成した請負物を相手に引渡していないため、売上を計上する必要はありません。
同じく、引渡後に、残金を受け取った場合は、どうなるでしょうか。
この場合は、既に引渡時に売上が計上されているため、売上を計上する必要はありません。
- ③ サービスを提供した場合
原則的に、サービスの提供を完了した日、に売上げを計上します。
サービスの提供の場合は、物の引渡しと異なり、その引渡/完了の時期が曖昧となる場合もあります。
完了時期を明確にする場合は、契約書などを事前に作成して、完了/請求権の発生時期を取り決めておくなどの工夫が必要となるかもしれません。
事業を始められたばかりの場合、売上計上=入金時、と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
特に、工事が長期間に渡る場合や、検収につき別途基準がある場合は、要必要です。
売上の計上漏れがないように、注意しましょう!
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