減価償却って?
ペラペラペラ。・・・
おや、何やら熱心に雑誌を読まれてますね。どうしましたか?
はい。実は自動車を買おうと思いまして。何を買おうか迷ってるんです。
普通車より軽自動車がいいかな・・・新車は高いけど、その分みんなに自慢できるかもしれないし・・・中古は安いけど、・・・グムム・・・なんだか眠くなってきました。。
ポチ太くん。車選びに迷っているなら、減価償却に着目してもいいかもしれませんね。
げんかしょーきゃくー?
ドラ○モンじゃないんですから・・変な言い方はよしてください。。
固定資産を買った場合に、経費にできる金額を計算する手続きですよね。
うん。固定資産の種類や新品/中古の別などによって、計算方法・算出結果が異なってくるんだ。
なるほど。購入金額も大きいし、節税効果も考えながら、クルマ選びをするのもアリですね!
そうだね!
この物語のまとめ
減価償却とは、建物・機械装置・器具備品などの固定資産を取得するために支出した金額を、一定の計算により、各期に費用配分する手続きです。
計算のためには、いくつかの要素が絡んできます。
例えば、
- (A) 償却方法の選定
- (B) 資産の種類
- (C) 新品/中古の別
- (D) 取得時期
- (E) 事業使用割合
などです。
では、1つずつ見ていきましょう。
上記Aについては、代表的なものとして、
- (F) 定額法
- (G) 定率法
があります。
通常は、FよりGの方が、早期に多くの経費を計上することができるため、有利です。
しかし、事前に税務署に届出をする必要があるため、注意が必要です。
期限内に届出を行っているかどうか、確認しましょう。
上記Bについては、資産の種類により、「耐用年数」というものがあり、この年数に準じて、費用を配分していくことになります。
例えば、
- (H) 木造の事務所:24年
- (I) 普通自動車:6年
というように、資産の種類(建物か車両か)によって、耐用年数は異なります(耐用年数が短い方が、早期に経費化できます)し、
- (J) 普通自動車:6年
- (K) 軽自動車:4年
というように、同じ資産の中でも、区分によって、耐用年数は異なります。
上記Cについては、通常、新品よりも、中古の方が耐用年数は短く(早期に経費化と)なります。
上記Dについては、年度の初期に購入する方が、購入期に計上できる経費額が多くなります。
例えば、1月に買うと、1月~12月の12カ月分を経費計上できますが、12月に買うと、12月の1カ月分しか経費計上できません。
上記Eについては、その固定資産が事業にどれだけ使われているか、が問題となります。
例えば、事業用の車で、1週間のうち、5日使われている場合は、取得金額の5/7を経費計上できますが、2日しか使われていない場合は、2/7しか経費計上できません。
では、以下のモデルケースにて、どれだけ差が出るか、見てみましょう。(以下は分かりやすくするため、計算を簡略化しています。)
- (L) 普通車:400万円(新車)
- (M) 普通車:300万円(中古 3年落)
- (N) 償却方法:定額法
- 【減価償却費】
- (O) 新車 :400万円 ÷ 6年 = 66万円
- (P) 中古車:300万円 ÷ 3年 = 100万円
以上のように、中古車は新車より安く購入できる上、初年度に計上できる経費が多くなります。
減価償却費を計上する場合、上記のような要素に注意して、計算しましょう!
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